【雑談】自分の心で聞く
こんにちは。
もちもちMusic Cafeのもちです。
突然ですが、もちは20代の途中まで音楽講師をしていたんだけど、その時に生徒さんからよく
「先生、○○(アーティスト名)って上手いの?」
と聞かれました。
この質問、本当によく受けたのですが、色々と思うところがありこのテーマのブログを書こうと思いました。
きっとみなさんの中でも「このアーティストって歌上手いの?とか、ギター上手いの?ピアノ上手いの?」と、思うことがあるでしょう。
確かに音楽ってさ、よく至るところでランキングにされるよね。
最近では歌うま選手権的なテレビ番組も本当に沢山やっている。
少しでも音楽を深く知りたい!と思う方が「これってどのくらい上手いのかな?」と気になる気持ちは解るのです。
テレビでランキングの上位になった方の知名度が上がって、その方を知った方がその音楽を聴くようになることはすっごく素晴らしいことだと思います。
なのでランキング化されること自体が悪いことだとは思っていません。
ただ、ランキングはあくまでも多数決の結果に過ぎません。
ちなみに全然話は変わりますが、もちはちょっとワイルドな男性がタイプです。俳優さんでいうと、青木崇高さんが大好きです😍
そしてあんなにイケメンと言われている横浜流星君や吉沢亮君は、確かにかっこいいなぁ~とは思うんだけど、もし向こうから付き合おうと言われても「もち、ワイルドイケメンが好きなの。ごめんね」と言って振るのです。
(例えがアホすぎるね🤣🤣)
何が言いたいかというと、こんな風にきっとみんなにも「好み」ってあるでしょう?
自分の好みを抜きに音楽の良し悪しを語ることなんて、できないのです。
ただ一言で「これは下手だね」と表現することも、できないのです。
たとえばこの質問が「僕○○の演奏が好きなんだけど、先生はどう思う?」とか「私、○○の演奏がなんだか好きになれないんです。」と言うものなら「私はこう思うよ」と言うことが出来るのです。
質問している側が音楽を聞いた結果「自分がどう感じているか」を解っているから。
でも「○○って上手いの?」という質問は、もちの答え方によっては
「音楽の先生が言うくらいだから」
という理由で、生徒さんがそのアーティストの価値を決めてしまう気がしたのです。
もちは、音楽はものすごく個人的なものだと思っています。
どんなに下手な演奏をしてたとしても物凄く響くこともあるんです。
それを「下手過ぎて面白くなかった」と思うのも、「下手だったけどなんか感動しちゃった」と思うのも聴く人の自由なのです。
そもそも、上手い、下手の定義も人それぞれで良いのです。
ただ、もちは一般的に下手と言われるような演奏に対しても「あれは下手です」と、一言で表すことが出来ません。
その中にも様々なドラマがあると思うから。
私もある時期まではあまり音楽に詳しく無かったから、自分の感性に自信が無い気持ちもめちゃくちゃよく分かります。
でもね、色んなランキングや誰かの助言を聞いて参考にするのはとても良いことだけど、他人の言う「○○は下手。聞かない方がいいよ。」っていうマイナスな言葉は鵜呑みにしてほしくないのです。
例えそれがめちゃくちゃ音楽に詳しい人から言われたとしても。
たまーにいるのです。
「え、○○なんか聞いてるの?歌下手じゃない!?」みたいなことを言う人が。
そういうマイナスな言葉を気にして、音楽の間口を狭めてしまうのは本当に本当に勿体ないと思います。
本物の音楽ファンは自分の好き嫌いはあれど、音楽の力を軽視したりはしないのです。
「上手いから」という理由で、音楽を聞く入り口にするのは凄くいいことなのですが、「下手だから聞かない」を繰り返すと視野がすっごく狭くなってしまいます。
確かに歌が上手いのは一番解りやすく感動出来るので気持ちは解ります。もちもホイットニーヒューストンや美空ひばりを初めて聞いた時は震え上がりました。これは、同じ人間なのか!?と。
ただ、音楽の価値はそこだけじゃ無いと言うことを声を大にして言いたいのです。
是非、上手いか下手かにとらわれず
なんかこの曲を聞くと切なくなる
なんかこのギターの音、好きかもしれない
このボーカル、決して上手くはないけど声が好きかも
この歌詞の意味、よく分からないけどなんかジンと来る
この「なんかよく分からないけど、○○な気がする」って感覚を大切にしてほしいのです。
それが「流行ってるから聞こう」とか「先生が上手いって言ってたから上手いんだ」とか、そういった建前を抜きにした本来の自分の心なのです。
音楽って心をもう少し解放出来れば、もっともっと深く感動することが出来るんです。
様々なランキングや他の人の評価を気にするよりも、「自分がどう思うか」を大切にする方が大事だと思います。
音楽を少しでも深く知りたいなら尚更。
最初は難しいかもしれませんが、ぜひ雑念をすてて「自分の心で」音楽を聴いてみてくださいね。